[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州研究会議(ERC)
元記事公開日:
2013/12/18
抄訳記事公開日:
2014/01/29

ERCが13の研究プロジェクトに各1,500万ユーロをSynergy Grantsとして助成を決定

ERC Synergy Grants:13 exceptional research projects awarded up to €15 million each

本文:

欧州研究会議(ERC)は、2013年12月18日に標題のプレスリリースを行った。以下にその概要を紹介する。
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欧州研究会議(ERC)は本日、Synergy Grants(シナジー・グラント:相乗効果のある助成)に選んだ13プロジェクトを発表した。助成総額は1.5億ユーロであり、各プロジェクトには今後6年間で1,500万ユーロが助成される。各プロジェクトに2-4人の優秀な研究者が従事するので、11カ国から総計45人の科学者が本助成の支援を受けることになる。ERC Synergy Grantsは、2011年にERC科学委員会によって試験的に導入され、今回で2回目になる。

今回選出された研究者達は、あらゆる専門分野における広範囲の課題に取り組むことになる。プロジェクトには以下のようなものがある。
・ ブラックホールの史上初の映像を創り出す
・ インターネット・セキュリティの未来を描く
・ リン不足の環境影響を評価する
・ 目の非侵襲的治療のための新機器を開発する

これらの研究プロジェクトは、11カ国で活躍する14カ国出身の45名の研究者達により実施される。12名はドイツ、7名はスペイン、6名は英国、4名はフランスとスイス、3名はハンガリー・オランダを拠点に研究を行う。デンマーク・ノルウェイ・オーストリア・ベルギーでもプロジェクトが実施される。34才から74才までの様々なキャリアステージにいる研究者達が助成を受ける。

ERCの総予算の一部(約10%)がこの取り組みに使われ、その他はERCの本業である個人研究者への助成に使われる。2014年度には、Synergy Grantの研究公募は行われない予定だ。ERC科学委員会は、新たな公募を行う前に本助成スキームの試験期間を検証する予定だ。

<背景>
ERCの中核的な助成事業(Starting Grants、Consolidator Grants、Advanced Grantsの3つ)に加えて、Synergy Grant事業が2011年に科学委員会により試験的に導入された。最初の研究公募は、2011年10月に実施され、第2回の公募が2012年10月に行われた。本稿で紹介している最新の公募では、1件あたり平均1,150万ユーロの助成が決定した。今回採択された13件のうちのいくつかは、既存の専門分野の枠にとらわれない研究内容になっている。6件は主に物理科学及び工学、5件は生命科学、2件は社会科学・人文科学の領域の事業である。

2013年Synergy Grant助成先事業一覧
http://erc.europa.eu/sites/default/files/document/file/erc_2013_syg_results.pdf

[DW編集局]