[本文]
-
- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2014/01/02
- 抄訳記事公開日:
- 2014/01/29
-
嫦娥5号は4年後に打ち上げ、月面サンプル回収を計画
- 本文:
-
2014年01月02日付の「中国科学報」ネット版は嫦娥5号が4年後に打ち上げられ、月面からサンプル回収を計画すると報じた。本記事ではその概要をまとめる。
中国科学技術協会、中国有人宇宙プロジェクト弁公室などが指導・支援した「宇宙科学普及大講堂」が12月28日上海科技館で開催された。嫦娥3号探査機システム副総指揮兼副総設計者である張玉花氏は、「嫦娥5号探査機は、2017年-2018年に時期を見計らい打ち上げる予定で、月面から2kgのサンプルを収集する計画である。中国が月でサンプルを収集するのは今回が初めての試みとなる。嫦娥5号探査機は、上昇モジュール、着陸モジュール・軌道モジュール・帰還モジュール四つのモジュールによって構成される」と語った。
世界の月探査の歩みを振り返ると、月探査は、「探査」、「上陸」、「滞在」の3段階がある。中国の月探査プロジェクト第1期が終わり、第2期嫦娥3号も終わり、嫦娥4号を実施中である。月探査プロジェクト第3期は現在、開発段階にある。張玉花氏は、「嫦娥3号、嫦娥4号と比べて、嫦娥5号はより難しい。月面で2kgのサンプルを収集し、さらに月面からの離陸、月軌道上のドッキングを実現しなければならない。これらの技術は、我々にとって難しい課題である。嫦娥5号は現在研究開発中で、2020年までに月からサンプルを回収する予定である」と説明した。 [JST北京事務所]