[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦経済技術省(BMWi)
元記事公開日:
2014/01/15
抄訳記事公開日:
2014/01/30

再生可能エネルギーの拡大には明確な目標が必要

Gabriel und Hendricks: Europäischer Klimaschutz braucht klare Ziele für den Ausbau erneubarer Energien

本文:

ガブリエル連邦経済技術大臣とヘンドリックス連邦環境大臣は報道発表を行い、欧州委員会が再生可能エネルギー拡大に関して、具体的な目標値を示していないとの意見を表明。これに関して連邦経済技術省(BMWi)は概略以下のような報道発表を行った。

ガブリエル連邦経済技術大臣談:
「拘束力をもった温室効果ガス削減目標と、再生可能エネルギー拡大目標がなければ、エネルギーシステム転換の進展は達成できなかっただろう。この路線を維持すべきであり、具体的な目標値を持つことは、国際的な環境問題の議論の場でEUが果たす役割に大きな意味を持つだけでなく、ドイツを含めEUにおけるエネルギーシステム転換プロセスにも重要である。」

ヘンドリクス連邦環境大臣談:
「気候保護においてEUは世界の先導役を果たし続けなければならない。そのためにも気候変動、再生可能エネルギー、エネルギー効率化に関して独自の目標設定が必要だ。欧州委員会が提示する協定は、今後のEUの気候保護に関する論議に決定的な意味を持ってくる。建設的で明確な目標は、具体的な計画を可能にし、投資を呼び込むことができる。さらに欧州委員会は、排出権取引の構造的改革に関する提案を示すべきである。」

両大臣はこれまでに、英、仏、伊の環境・エネルギー大臣と共に欧州員会に対し、「再生可能エネルギー普及拡大とEU域内の温室効果ガス排出40%削減(対1990年比)を謳った書簡を発表した。

2030年の気候保護目標に関するドイツの立場は、連立政権の協定文書に明記されている。再生可能エネルギー拡大に関する目標値は特に重要である。拘束力のある目標値によってのみ、2050年までに達成すべきエネルギー供給システムの構造改革に必要な投資を促すことができる。

欧州委員会の提案が提示された後、EUエネルギー理事会、EU環境理事会と並び各国首脳も3月の欧州理事会においてこの提案と取り組むことになる。

[DW編集局]