[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
バーデン=ヴュルテンベルク(BW)州環境気候エネルギー経済省
元記事公開日:
2014/01/17
抄訳記事公開日:
2014/02/03

エネルギー転換アジェンダ2020

„Energiewende-Agenda 2020“ vorgestellt

本文:

連邦7州の環境エネルギー大臣が共同で「エネルギー転換アジェンダ2020」を公表。その中で、連邦政府は長年エネルギー転換の確実な基本条件を創ることを怠ってきた、と批判した。これに関してバーデン=ヴュルテンベルク(BW)州環境気候エネルギー経済省は概略下記のような報道発表を行った。

連邦7州は、連邦政府に対してエネルギー転換を有効に実施するよう求め、連邦参議院と共に環境エネルギー政策に関する協力を提案した。「エネルギー転換アジェンダ2020」は、前政権が長年にわたり、エネルギー転換に関する基本条件の確立を怠ってきたこと。エネルギー政策においては、短期的な法律改正、ポピュリズム的な電気料金抑制などによってその信頼を傷つけてきたこと。その結果、コスト効率の高い再生可能エネルギーへの投資が危ういものとなり、最先端かつ環境に優しいガス発電所の新設備がバックアップ用設備とされてしまい、有害な褐炭による発電が新記録を達成するに至ったことを批判した。一方、気候保護を大胆に推進する、害の少ない石炭発電を行う、再生可能エネルギー利用を一貫して拡大する、再生可能エネルギーをベースとしたエネルギーシステムに転換することを目標として挙げた。

我々のエネルギーシステムは今や岐路に立っている。再生可能エネルギー割合を25%に設定した「導入段階」は間もなく終了する。今後は、再生可能エネルギーを総生産電力の50%にする「浸透段階」に移行する。こうした条件の変化に、市場も助成の仕組みも対応し、エネルギー転換を遅滞なく推進して、コスト効率を上げていく必要がある。

エネルギー転換アジェンダ2020(ドイツ語):http://www.baden-wuerttemberg.de/fileadmin/redaktion/dateien/PDF/140117_Energiewende_Agenda_2020.pdf

[DW編集局]