[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー・気候変動省(DECC)
元記事公開日:
2013/12/17
抄訳記事公開日:
2014/01/20

シェール・ガス生産に向けて次のステップ

Next steps for shale gas production

本文:

エネルギー・気候変動省(DECC)の2013年12月17日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2020年までにシェール・ガスが大規模に生産されるようになれば、英国のエネルギー安全保障が強化され、数千人もの雇用が創出されるとともに、数々の給付制度を通じて地域社会にも10億ポンド近い再投資が行われるということが、独立評価によって明らかになった。

加えて、政府もシェール・ガスの規制計画を発表した。これは、開発業者が陸上で石油やガスの掘削を開始する前に必要な一連の許認可を定めたものである。この規制計画は、許認可のプロセスで必要となる事項について投資家と地域社会に確実性をもたらすことを目的としている。

AMEC社が作成した戦略的環境アセスメント(SEA)報告書は、英国でさらに石油およびガス(シェール・オイルおよびシェール・ガスを含む)事業活動が進行した場合の経済・環境への潜在的な影響を提示し、「活動性が低い場合」と「活動性が高い場合」のシナリオを比較している。このアセスメントは、陸上における石油およびガスの探査・生産を可能にするライセンスの次期導入をにらんで実施された。

SEAの「活動性が高い場合のシナリオ」では、最大で現在の英国のガス需要の3倍に相当する量のシェール・ガスが2020年代に生産されると想定されている(4兆3,200億~8兆6,400億立方フィート)。

だが、シェール・ガスの生産レベルが著しく高くなった場合には、交通渋滞の悪化や排出量の増加、水資源への負荷の増大など、環境と地域社会にある程度の悪影響が及ぶ可能性がある。SEAは、立案体系を含めた現行の規制により、悪影響を確実に最小限に抑える必要がある、と記している。

[JSTパリ事務所]