[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
報道センター
元記事公開日:
2014/01/28
抄訳記事公開日:
2014/02/07

建物の消費エネルギーを20%削減するスマート窓技術Climawin

‘SMART’ WINDOWS TO CUT ENERGY USE IN BUILDINGS BY 20%

本文:

欧州委員会は、2014年1月28日に標題のプレスリリースを行った。以下にその概要を紹介する。

欧州で窓・換気システムを製造・販売しているデンマーク・アイルランド・ドイツの中小企業のコンソーシアムが、EUの助成事業を通じて住宅および商業ビルのリノベーション用の高エネルギー効率熱回収窓の新技術“CLIMAWIN”を開発した。冬において、特に古い建物で、窓と換気は熱ロスの主要な原因だが、この新技術はこの問題に対処する。また、暑い気候に適した自己冷却機能も備えていて、割高な空調設備の必要性を減らし、すべての気候に適した機能を発揮する。

本技術は開発に3年かかり、現在、3つのプロジェクト参加企業により商業化されつつあるが、2014年の終わり頃までに欧州内で市販される予定だ。製造者は、コンソーシアムからライセンスを購入して、使用料を支払いながら自社製品にCLIMAWIN技術を組み込むこともできる。コンソーシアムは欧州を超えて米国・カナダ・ロシアに重要な市場を見込んでいる。

欧州委員会研究イノベーション科学担当委員のMáire Geoghegan-Quinn氏のスポークスマンは、「“CLIMAWINは、低炭素が中小企業にとってとても大きなビジネスチャンスを意味することも示しています。中小企業は私たちの経済の重要要素です。このような技術によって、消費者や企業はエネルギー代を削減することもできます。EUはHorizon 2020プログラムの中でこのような種類の研究をもっと支援してきます。」と述べた。

[DW編集局]