欧州委員会は2014年1月21日に標題のプレスリリースを発表した。以下にその概要を紹介する。

廃水の重金属汚染処理のためのバイオテクノロジーである新“Aquaponic”システムは、農業生産における水産養殖と水栽培を組み合わせた、配水管網のスマート・マネージメントを行うものだ。EU研究助成に承認された11の新プロジェクトの中で、水関連の課題のための革新的解決策を推進することを目指したものは、3つだけである。それらのプロジェクトに、欧州19カ国にある研究機関や中小企業を含む企業から179名のパートナーが参加する。

EU第7次フレームワーク・プログラム(FP7)の2013年度環境事業公募を通じて、5,000万ユーロの助成が行われた。このおかげで、2007年から2013年にわたるFP7における水関連事業の総助成金額は、10億ユーロを超えた。

安全で豊富な水供給を確保することは、今年1月1日からスタートした新たなEUの研究・イノベーション助成プログラム”Horizon 2020”においても主要目標だ。

本日発表したプロジェクトとHoriozon 2020における今後の研究事業は、欧州水イノベーション・パートナーシップ（EIP Water）が目指すものにも貢献するだろう。EIP Waterは2013年5月に発足し、水分野におけるイノベーションのスピードを加速させるために公共部門・ビジネス部門・市民社会を結びつけている。

Horizon 2020の第一回公募が、2013年12月11日に発表され、1億6,500万ユーロ近くが水関連事業に配分されると見込まれている。また、効率的な水利用は、「持続可能な処理産業」（Sustainable Process Industry ：SPIRE）のための官民パートナーシップのような場でも、言及されている。

＜関連リンク＞
EIP Water
http://www.eip-water.eu/

Sustainable Process Industry ：SPIRE
http://www.spire2030.eu/

[DW編集局]