[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究会議協議会(RCUK)
元記事公開日:
2014/01/08
抄訳記事公開日:
2014/02/12

製造業への応用を念頭に、光工学研究に360万ポンドの投資

Light fantastic – Cable announces £3.6 million for manufacturing research

本文:

1月8日、革新的製造法・技術の開発につながる光工学研究プロジェクトに360万ポンドが投じられることが、ケーブルBIS(ビジネス・イノベーション・技能省)大臣より発表された。以下はその概要。

資金を拠出するのは工学・物理科学研究会議(ESPRC)。医薬品、化学製品、エレクトロニクス、セキュリティ等の多様な分野の製造技術開発に向けてコアサイエンスを進展させるため、18ヵ月間の実証試験に資金が投じられる。

ケーブル大臣の談話:
「英国の製造業は約250万人を雇用している。今回の投資は製造業を支援する研究を進展させる。この種の初期段階研究は、企業にとり、より効果的・効率的な製造法を確立するための新技術開発のチャンスとなる。英国政府は企業投資を促す産業政策を採用しており、技能者職の創出と経済成長の推進を目指している。」

対象の14のプロジェクトでは、薬事試験に用いるレーザー誘導ポジショニング、医薬品製品化への最新光化学の応用、電子回路組立への光パターンの利用、高出力レーザー装置開発の成長技術としてのレーザー利用など、製造業への光工学技術の応用の可能性を探る。

デービッド・デルピーEPSRCチーフ・エグゼクティブの談話:
「これらの新プロジェクトは、光学現象分野の基礎科学研究が英国製造業に影響をおよぼすことの証拠であり、基礎科学の発見をいかに英国の学界・産業界が共同で有効利用できるか、その方法を示している。」

サザンプトン大学光電子工学研究センター所長であり、SPI Lasers社創設者の一人、デービッド・ペイン教授の談話:
「光学と電子工学を融合させた光工学では、英国は優位に立っている。今回のEPSRCのプロジェクトは、英国製造業の競争力向上に資する。学術界と産業界が協力し、既存の製造法を改良するのみでなく、多様で革新的なアイデアを創出することが可能だ。」

[DW編集局]