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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)
- 元記事公開日:
- 2014/01/09
- 抄訳記事公開日:
- 2014/01/30
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ロボット手術を研究室から病院へ
- 本文:
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欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)の2014年1月9日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===今から数年のうちに、外科医は細心の注意を要する手術だけを求められる存在となり、より一般的な仕事はロボットに任せられるようになるとしたら、どうなるだろうか?あながちフィクションともいえないこうした未来は、パオロ・フィオリーニ(Paolo Fiorini)博士の夢である。博士は、医療部門で新たに開発された技術の商業化を最終目標とするEUROSURGEプロジェクトで、コーディネータを務めた人物である。
高齢化やヘルスケア・サービスに対する要求が高まっており、欧州全域の病院にとってリソースの確保が年々差し迫った問題となっている。手術中における介護内容の向上と、患者にとってこうしたサービスの利用環境を維持するという「不可能への挑戦を実現」に期待される手段の一つが、テクノロジーである。
こうした背景から、欧州の研究において、ロボット手術への投資が増加をたどっている。研究者たちは、自動的に外科的処置を行うことのできる技術や、何千キロも離れた場所にいる実際の外科医の監督下でこうした処置を行うロボット・アームを、近い将来市場にもたらせると期待している。実に胸の躍る話ではあるが、こうした技術が人々の最寄りの病院に行き渡るまでの道のりはまだ遠い。
[JSTパリ事務所]