欧州共同体研究開発情報サービス（CORDIS）の2014年1月14日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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国際的な協力、つまり欧州連合内だけでなく地球規模での協力を確立することが、欧州の研究政策に通底する側面である。先ごろ、欧州の研究者とカナダの研究者を結び付けるための野心的なプロジェクトが開始されたのもこのためである。

特に、2013年10月に始動した「ERA-CAN+」 プロジェクトは、EUの第8次研究・イノベーション・フレームワーク計画である「ホライズン2020」の枠組み内で、欧州とカナダ間の潜在的な協働のチャンスを特定することを狙いとしている。世界的な研究ネットワークを確立すれば、科学者は各々の分野における第一級の研究者と協力し、それぞれのリソースをより効率的に活用できるだけでなく、何よりも各自のプロジェクトの最終的な影響力を高められるようになる。

ERA-CANイニシアティブは、ホライズン2020の開始と時を同じくして生み出された。そのベースとなっているのは、カナダと欧州の共同研究の拡大に大きく貢献した2件のERA-CANプロジェクトである。今年から2020年にかけて700億ユーロ超の予算が見込まれているホライズン2020の目的は、科学と技術を利用して、イノベーションに基づく経済成長を推進することである。また今回のイニシアティブは、最近行われたカナダ－EU包括経済取引契約（Canada-EU Comprehensive Economic Trade Agreement）の締結とも時期を一にしている。

[JSTパリ事務所]