[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2014/02/19
抄訳記事公開日:
2014/03/17

2014科学年テーマ「デジタル社会」

Wissenschaftsjahr 2014 widmet sich der digitalen Gesellschaft

本文:

ベルリンにおいて2014科学年の開幕式典が開かれた。今年度はデジタル社会をテーマとし、ドイツにおけるデジタル開発の結果と、将来に関する総合的な議論を進めることになった。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略以下のような報道発表を行った。

デジタル時代の特徴は展開が速いことである。スマートフォン、タブレットPC、新しい自動車、物のインターネットが日常にどんどん浸透している。ほとんど全ての社会的領域において、デジタル技術は生活や仕事に重要な影響を与えている。2014科学年はこのことをテーマとして取り上げ、ドイツにおけるデジタル開発の結果と将来に関する議論を総合的に進めることになった。

ベルリン・コミュニケーション博物館での2014科学年の開幕式典に当たり、ヴァンカBMBF大臣は「技術的な進歩はより良い生活を可能にしてくれるものであるが、決してリスクがゼロというものではない。デジタル社会に対する人々の不安を真剣に受け止め、そのチャンスと限界に関して理解を深めたい。最新の研究について広く情報を開示することで、国民も新しい技術を受け入れられるだろう」語った。

科学年の活動は展示会、コンペティション、講演会、対話集会にまで多岐、多数にわたる。例えば「学校映画週間」では生徒たちが教室ではなく映画館で行われる授業でデジタル化というテーマを体験する。また駅では新しい形の情報伝達形式、「Science Station」と題する巡回展示会によって関心を喚起する。

科学年2014において、市民と科学者の直接対話の場が設けられる。例えば、研究者を教室に呼ぶ制度を利用することができる。科学展示船はドイツやオーストリアの約40都市に停泊、船上でデジタル社会に関する新しい形の多くのインタラクティブな展示を経験することができる。 科学年開幕に当たり、「ドイツのデジタル人材」イニシアティブもスタートする。これは情報工学協会(GI)が組織し、BMBFが資金負担するもの。目標は、各分野でデジタル化というテーマと取り組む、最も革新的な人材を見出し、顕彰することにある。

[DW編集局]