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国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2014/02/26
抄訳記事公開日:
2014/03/31

世界中の科学者にとって魅力あるドイツ

Deutschland ist attraktiv für Wissenschaftler aus aller Welt

本文:

研究イノベーション審議会(EFI)は、科学者の国外流出に関する評価報告を提示した。これに関して連邦教育研究省BMBFは概略以下のような報道発表を行った。

EFIの報告によると、ドイツは科学の拠点として、大きな魅力を備えていることが明らかになった。90年代の科学者海外流出傾向に対して、ドイツ政府は精力的に対抗策を講じた。例えば大学改革のためのエクセレンス・イニシアティブや公的研究機関支援の研究イノベーション協定だ。「科学を世界に開かれたものへ」と題する報告によれば、研究機関の助成プログラムなどにより、2011年には過去最高の32,000人強の外国人科学者がドイツに滞在している。

研究機関における外国人研究者の割合も研究イノベーション協定の開始以降、著しく増加。2012年マックス・プランク学術振興協会だけでも博士課程研究者の約49%、ポスドクの86%、所長クラスの31%が外国人となっている。
大学におけるエクセレンス・イニシアテブの効果は大きく、EFIもこれを称賛している。外国人留学生数の割合は2011年大学全体で10%であったが、エクセレンス・イニシアテブの3つのプログラム、(1) 大学院大学では36%、(2) エクセレンス・クラスターでは24%、(3) 未来コンセプトで37%となっている。

ヴァンカBMBF大臣は「科学者、専門家、学生にとって、ドイツは科学の拠点としてその魅力を増していることを数字が表している。全世界の優秀な人材に応えるためにも、連邦政府は教育と研究への投資強化していく」と語った。

EFIは、連邦政府の優れた外国の研究者の獲得や、ドイツ人科学者の呼び戻し措置を称賛している。EFIの報告に挙げられたドイツ学術振興協会(DFG)のプログラムの他にも、DAADの外国からのドイツ人科学者の帰還促進に関する計画、BMBFのアレキサンダー・フンボルト教授制度が既にスタートしている。BMBFのイニシアティブ、GAIN(German Academic International Network)は、特に北米からのドイツ人研究者の帰還を目途にするもので、GAIN会議の参加者の2/3は実際ドイツへ帰ってきている。「外国人研究者の獲得、ドイツ科学者の帰還という我々の活動が実りを結んだ。今後も続けていく」とヴァンカBMBF大臣は語った。

[DW編集局]