EUからのドイツへの研究助成資金額（2007－2013）が明らかにされた。ノルトライン・ヴェストファーレン（NRW）州はドイツ国内で受託額第三位となっている。これに関して同州イノベーション科学研究省は概略以下のような報道発表を行った。

第7次EU研究基本計画（FP7: 2007－2013）の研究資金の内、10億ユーロ余りがNRW州に助成された。内訳は、41%（4億2,700万ユーロ）が大学、31%（3億2,800万ユーロ）が研究機関、23%（2億3,800万ユーロ）が企業の研究計画へ、となっている。NRW州で助成対象となった計画は合計2,846件で、連邦州全体比較ではバーデン・ヴュルッテンベルク州とバイエルン州に次いで3位となっている。
FP7で助成金受託額が多かったNRW州上位3大学は：
アーヘン工科大学：9,000万ユーロ
ミュンスター大学：5,000万ユーロ
エッセン大学：3,200万ユーロ

FP7の次期計画であるHorizon 2020は総額800億ユーロの計画で、期間は2020年までとなっている。対象となるのは「イノベーションと市場化に近い」プロジェクト。大学、研究機関、企業に対し、簡素化された助成モデルと非官僚的手続きで対応することを目標としている。特に中小企業がより強く恩恵を受けるよう、委託手続き等も簡素化される。予算の20%は中小企業のためのプログラムに投資される。

[DW編集局]