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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2014/03/10
- 抄訳記事公開日:
- 2014/04/08
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ビッグデータに関する研究を新たに
- 本文:
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連邦教育研究省(BMBF)はビッグデータおよびITセキュリティに研究を強化するため、今年度中にベルリンとドレスデンに二つの研究拠点を設立することになった。これに関してBMBFは概略以下のような報道発表を行った。
BMBFはドイツにおけるITセキュリティとビッグデータの領域における研究強化のため、今年度中にベルリンとドレスデンに二つの研究拠点を設ける。BBDC(Berlin Big Data Center)はベルリン工科大学が、ScaDS(Competence Center for Scalable Data Services and Solution)はドレスデン工科大学が主導する。両計画は総額約1,000万ユーロで支援されることになっている。ヴァンカBMBF大臣は国際情報通信技術見本市CeBIT 2014(ハノーバー)において「デジタル化が進み、データ量は劇的に増加している。これらのデータを適正に扱わなくてはならない。重要なのは、単なるデータの羅列から有効な知識を引き出すことができる手段を開発すべきであるということ。また技術の進歩は、安全かつ自己決定によってデジタル世界の中で生きることを保証するものでなければならない。個人にも企業にも当てはまるものである。」と語り、この分野における研究の新しい方向性はドイツにおけるデジタル・アジェンダの実行にも貢献するものである、とした。
またBMBFはビッグデータをテーマにした新しい研究プロジェクトをスタートさせる。工業生産、ライフサイエンス、地球科学におけるビッグデータ活用が主となる。これらの分野におけるデータ保護、プライバシー保護、ITセキュリティも課題となっている。BMBFはこれらプロジェクトを約2,000万ユーロで助成する。
ヴァンカBMBF大臣は、ザールブリュッケン、ダルムシュタット、カールスルーエの三つのITセキュリティ・センターが、既に2011年からドイツと欧州におけるITセキュリティの問題に取り組んでいることを紹介。同大臣は「全てのセンターの密接な協力を期待している」と語った。
[DW編集局]