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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 大統領府
- 元記事公開日:
- 2014/03/07
- 抄訳記事公開日:
- 2014/04/08
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アメリカ国民に21世紀型のスキルを:2015年度STEM教育予算(2)
- 本文:
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2015 年度大統領予算教書のSTEM教育関連予算(続き)
○学部におけるSTEM教育
・NSF予算を用いた学部教育・指導方法の改革:NSFに1億1800万ドルの予算を計上し効果的な指導方法と学習法を統合したプログラムを構築する。また、Research Experiences for Undergraduates (REU)に対して7500万ドルを計上し、学生が科学、エンジニアリング、数学といった教科に興味を持てるような機会を提供する。
・コミュニティ・カレッジでのSTEM教育:NSFの先端技術教育(ATE)プログラムに6000万ドルの予算を計上し、専門家を育て、学術機関や雇用者との連携を図る。○大学院教育
・次世代労働人口を育てるためNSFの取り組みを強化:様々な分野で将来リーダーとなり得る優秀な大学院生の支援に3億3,300万ドル。大学院生を育てるために革新的な手法を探求する大学へ助成金を給付する新プログラムに700万ドルを計上。
・既存の大学院生トレーニング・プログラムを継続:国防総省(DOD)は国家安全保障に関する雇用を維持するため、SMART奨学金並びにNDSEGプログラムに8000万ドル以上を投資する。○学校外のSTEM教育
・若者をSTEM教育に参加させる方法を特定・拡大:学校外で若者が科学分野と親しみを持てるよう、NSFのAdvancing Informal Science Learning Programに5500万ドル。さらに教育省(ED)では21世紀教育センタープログラムをレバレッジし、既存の学校教育外で学生がSTEM活動に触れられる機会を設ける。
・スミソニアン協会、博物館、図書館による活動:スミソニアン協会に1000万ドルの予算を計上し、学校外のSTEM教育を改善させる。また、博物館・図書館サービス機構(IMLS)はSTEMへの支援を優先させ、既存のIMLS予算を用いて新たなプログラムの開発を進める。
・NASAにおける優れたSTEM教育プログラムを支援:教育局に8900万ドルの予算を計上し、さらに1500万ドルをNASAの科学理事会に補足して、NASAの資源をSTEM教育で活用できるようにする。○次世代学習技術のイノベーション支援
・ARPA-ED:教育高等研究計画局に5000万ドル予算を計上。
・バーチャル学習ラボ:EDの教育科学研究所(IES)とNSFが協同してバーチャル学習ラボ・イニシアティブを進める。STEMのような重要教科を学ぶ食べに様々な実験、ビッグデータを活用する。
教育省のConnectEDucatorsプログラムに2億ドルの予算を計上し、学校及び図書館に次世代ブロードバンドと高速ワイヤレスインターネットを普及し、全ての学生が恩恵に授かれるようにする。機会・成長・安全保障イニシアティブ(Opportunity, Growth, and Security Initiative: OGSI)は更に3億ドルをこのプログラムに投資し、500の学区において10万人の教師が専門的なトレーニングを受けられるようにする。○STEM教育投資を最大限活用する
・省庁間で予算を融通しなくてもよかったため、2014年予算案作成時に比べSTEM関連予算が余った機関もあった。予算はNASA、NIH、NOAAなどにそれぞれ計上され、K-12教育界はそれぞれの専門性を最大限生かせる形となった。
・各省庁は内部での取捨選択を行い、最も効果的なプログラムに効果的に予算を活用する。
・各省庁は今後連邦政府のSTEM教育五か年戦略計画に沿って投資を進める。STEM教育委員会(CoSTEM)と協力し、5つの優先分野に特化したワーキンググループを立ち上げ、共同でパイロットプロジェクトやデータ収集を進める。
・これらの活動を支援するため、証拠に基づく活動や既存の資源・専門力をレバレッジする省庁間モデルの開発を行う。 [DW編集局]