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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2014/03/22
- 抄訳記事公開日:
- 2014/04/10
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中国、大学入学試験制度を改革し、技能志向と学術志向に分けたデュアルモデルを導入
- 本文:
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「中国科学報」は2014年3月22日付で、中国は間もなく、従来から統一的に実施されてきた大学入学試験制度を改革し、技能志向と学術志向という2つのパタ-ンに分けて実施することになると報じた。本記事でその概要をまとめる。
教育部の魯昕副部長は、この頃に開催された「中国発展ハイレベルフォーラム」で上述の改革案を明らかにした。魯副部長によれば、現行の大学入学試験は、学術型人材を志向する受験者に向けた学術志向パタ-ンの試験として残し、技能志向パタ-ンの試験は、将来エンジニアやシニア技術工、高素質の労働者を志向する受験者に向けた試験として実施する計画。技能志向試験の内容は、教養知識に加えて技能も組み込まれるという。
技能志向パタ-ンの試験を導入した理由について、魯副部長は、今までの職業教育で技能のみを重視していたが、情報技術の発展と産業のグレードアップに伴って、技術をベースにした技能が不可欠になったと説明。また、近年の大学卒業生の就職難と技術・技能者の供給不足という構造的課題が顕在化したことも、今回の大学入学試験制度の改革を繋げた背景になっていると見られる。 [JST北京事務所]