[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
フラウンホーファー協会(FhG)
元記事公開日:
2014/03/10
抄訳記事公開日:
2014/04/17

「サイバー・セキュリティ2020」

Übergabe Positionspapier Cyber-Sicherheit 2020

本文:

フラウンホーファー応用研究促進協会が、ITに強いドイツになるための勧告をポリシー・ペーパーとしてまとめ、このほどIT見本市CeBIT(ハノーファー)でヴァンカ連邦教育研究大臣とデメジエール連邦内務大臣に提出した。これに関して同協会は概略以下のような報道発表を行った。

情報通信技術(ICT)は金融業界から工作機械の業界まで大きなイノベーションの原動力となっている。データを適切に保護することは経済成長の必要条件であり、国民そして国家の経済にとって主権に関わることでもある。

厳しい情報保護規則やITセキュリティ強化に集中することは、非常に重要なことである。サイバー・セキュリティ問題解決の先駆者的役割を果たすことで、ドイツの企業や研究機関はITセキュリティとデータ保護における標準化を先んじて行うことができるからだ。
フラウンホーファ・ポリシー・ペーパーの主要勧告項目:
1. ICTの鍵となる領域でドイツの技術的地位を確保するため、インフラ信頼性の基盤として、柔軟かつ第三者によって検証可能なセキュリティ策を開発する。
2. サイバー・セキュリティの学際的なシステム研究プロジェクトをスタートさせる。これはサイバー犯罪及び産業スパイに対する解決策を生み出すもの。
3. „Security by Design“ : 新しいシステム、既存システムにおいて製品、問題解決策、サービス等のあらゆるライフサイクルに関する安全性を向上させる方法、プロセス、手段を開発。
4. “Security by Design”:コンポーネント、製品、解決策、サービスに関する新しい基盤についてそのあらゆるライフサイクルのセキュリティを検討。達成された安全性を証明可能なものとする。
5. „Privacy by Design“:ドイツと欧州において経済、国家、市民をサイバー犯罪から確実に保護する。
6. リスクと安全性に関する情報を統合し、全体像を把握。目標は、責任感をもった、持続的行動のため実情に即したセキュリティを迅速に評価できるようにすること。
7. 必要なユーザーの同意を得るため、セキュリティ・プロセスの開発において個人的及び社会的な観点を考慮する。

[DW編集局]