[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究省(MESR)
元記事公開日:
2014/03/06
抄訳記事公開日:
2014/04/18

女性科学者を高等教育・研究省に招待

Les Femmes scientifiques à l'honneur au M.E.S.R.

本文:

高等教育・研究省の2014年3月6日標記報道発表の概要は以下のとおり。

高等教育・研究大臣は3月6日、学術界、経済界などのほか科学ジャーナリストからも女性科学者35名を招待した。科学における女性の地位に関して彼女らの意見、証言、提案を聴く機会とするためである。

職業上の進路や課程を数字で見ると耐え難いほどに進展がない。理工系グランゼコール学生の内女性は28%、理系準備学級に登録しているのは女生徒の30%(文系では74%、経済・経営系では54%)、高等師範学校の化学物理学で受け入れる学生21名中に女性は1名、数学・物理学・情報科学では28名中に1名という状況。

この調子では国立科学研究センター(CNRS)の研究者の男女間の均衡を達成するには2080年を待たねばならず、理工系グランゼコールの場合は2075年を待たねばならない。

上記のような初期の進路決定における差別に加えて、職業生活における「ガラスの天井」(昇進を阻む目に見えない障壁)がある。大学教授はせいぜい15%、学長は僅か13%である。111年間でノーベル賞を受賞したフランスの女性科学者は3名しかいない。若手女性数学者でフィールズ賞獲得者は一人もいない。またCNRSの金メダル獲得者59名中、女性は3名しかいない。

なお、「高等教育・研究に関する2013年7月22日法」には、機会均等のための13の施策が盛られている。

[DW編集局+JSTパリ事務所]