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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 科学技術部(MOST)
- 元記事公開日:
- 2014/03/27
- 抄訳記事公開日:
- 2014/04/18
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中国、EUの研究計画調整への対応策を探る
- 本文:
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中国科学技術部(MOST)のHPは2014年3月24日付で、「中国‐EU国際科学技術協力戦略専門家座談会」が開催されたと報じた。本記事でその概要をまとめる。
同座談会は、EUの開発戦略と新しいフレームワークプログラム「ホライゾン2020」(Horizon 2020)における対中協力の実施方針が変更されたことを背景に、中国科学技術交流センター(CSTEC、MOSTに所属)で開催されたものであり、中国としての対応策の見直し等について検討を行った。中国科学院(CAS)、国家自然科学基金委員会(NSFC)、中国科学技術発展戦略研究院、北京市科技委員会等行政部門、研究機関、ファンディングエージェンシー及び産業界の関係者多数が参加した。
参加者らは、今までのEUとの協力が中国科学技術分野の国際協力の一環として重要であると評価した上で、中欧間の切実な協力を更に推進する必要があることで一致した。また、中欧間の協力に存在する資金不足、旗艦型プロジェクトが少ないこと、産業化不足等の課題について認識し、EUの「ホライゾン2020」で中国の参加機関にファンディングしないように調整したことが、双方のどちらにもメリットがないと指摘した。
CSTECの邢継俊副主任は、今後の対EU科学技術協力について、①行政と民間レベルで、戦略的構想と指導政策をつくる、②協力を支援・確保するための長期メカニズムを確立する、③各種のプログラムや活動等を運営して、協力環境の活発化を図ると提言した。 [JST北京事務所]