アイルランド科学財団（SFI）の2014年3月13日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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茎のサイズが塩1粒の約200,000分の1という、ナノサイズのクローバーの写真が撮影された。ヒトの髪の毛1本の幅に500本を並べることができるというこのクローバーは、トリニティ・カレッジ（ダブリン大学）の銀の襟章にエッチングされた。この襟章は、ワシントンDCにあるアイルランド国立の材料科学センター（AMBER）の責任者であるマイケル・モリス教授の手から、SFI St. Patrick’s Day Science Medal（SFI聖パトリックの祝日科学賞）の受賞者に授与される。このクローバーの画像は、聖パトリックデーを象徴するものとして、また幅広い産業に影響を及ぼしているAMBERの研究の卓越性とインフラを示すために選ばれた。

このクローバーの形は、アイルランドではただ1台、欧州にもほんの一握りしかないというAMBERのヘリウムイオン顕微鏡を使って刻み込まれたものである。この顕微鏡は、1ナノメートル未満の高解像度撮像が可能で、様々な物質の撮像とパターニングに使用されている。AMBERの研究者はこの顕微鏡を使って、グラフェンやその他の2D素材、生物工学に基づいて処理された再生医療用の足場材（scaffold）、並びに研究・産業向けの多様なポリマー複合体などを撮像している。

[JSTパリ事務所]