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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 首相官邸
- 元記事公開日:
- 2014/03/14
- 抄訳記事公開日:
- 2014/04/25
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フランス新産業: エネルギー移行に尽力する5件のプロジェクト
Nouvelle France industrielle : 5 projets en faveur de la transition énergétique
- 本文:
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政府の2014年3月14日標記報道発表の概要は以下のとおり。
2013年9月に開始された「フランス新産業」は3月14日新たな段階に入った。最初のロードマップを検証する段階である。34件の計画の内、5件が実行段階にある。この5件に共通しているのは、これらのプロジェクトがエネルギー移行を志向していることである。これら5件のプロジェクトの概要は以下のとおり。
1) 100キロメートルを2リットル未満の消費量で済ませる車
100キロメートルを2リットル未満の消費量で、しかも大多数が購入可能な価格の車の商業化目標は、まさに挑戦課題である。計画では2017年から当初の基盤部品の工業化を行い、それによって2020年までに最初の主要製品車の商業化を可能にする。本計画には自動車その他の業界が一体となって取り組む。
2) 電動飛行機
本計画では長期的展望の下にハイブリッド型動力および電動による商用航空機の基盤を築く。これにより国の航空業界は搭載する電力の貯留や管理など関連技術で競争力の強化を図ることが出来る。このような技術を大型航空機に段階的に適用していく狙いもある。
本計画の中心的プロジェクトは全電動2人乗り訓練機「e-Fan」である。現在はプロトタイプの状態にある「e-Fan」の開発と工業化により、パイロットの初期訓練用軽飛行機の市場で顕著な位置を占めることの出来る新産業をフランスに創出すことも可能になる。「e-Fan」の市場投入は4~5年後になる。
3) 電力を推力とする人工衛星
本計画の目的は、フランスの製造業を世界のトップクラスに再位置づけすることである。計画は主として次の2つの施策を中心に構成されている。
・軌道投入および軌道維持を目的とした電力推力の活用に、Airbus社とThales社の測位衛星の技術基盤の適用を可能にすること
・Snecma社の強力な電力推力エンジン「PPS 5000」を開発すること
4) 充電端子網
フランスは次世代電気自動車、ハイブリッド車で欧州第1の市場である。したがって充電の問題は深刻である。すでに開設された充電ポイント数では欧州第1の保有数であるが、2013年末には8000ポイントに達し2014年には倍になる。
5) バッテリーの走行持続距離と性能
本計画では目的遂行に当たりあらゆる規模の産業当事者の動員を可能にした。 [DW編集局+JSTパリ事務所]