[本文]

国・地域名:
スイス
元記事の言語:
英語
公開機関:
スイス国立科学財団(SNSF)
元記事公開日:
2014/03/19
抄訳記事公開日:
2014/04/23

若手女性研究者のキャリアを後押しするための男女同権助成金

Gender equality grant to boost the careers of young women researchers

本文:

スイス国立科学財団(SNSF)の2014年3月19日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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4月中旬の時点で、博士号を取得した研究者もしくはポスドクとしてプロジェクトで活動している、またはキャリア資金制度の助成を受けている女性は、メンタリング、指導、ネットワーク構築のための会合などに利用できる男女同権助成金(gender equality grant)を受ける資格が得られるようになる。

2012年から2016年の複数年計画でも発表されたように、スイス国立科学財団(SNSF)は、この他にも男女同権にかかわる措置を実施している。この男女同権助成金は、SNSFから資金提供を受けている若手女性研究者に対し、各人のキャリア開発に応じてカスタマイズされた柔軟性のある追加支援を提供するものである。他の国々と同様に、スイスでも科学の道を断念する女性の割合は男性よりも高い。

キャリアの維持や向上に向けて男女同権助成金を受けることができるのは、以下に該当する若手女性研究者である。
・SNSF資金制度(SNSFのプロフェッサーシップおよびアシスタント・プロフェッサー・エネルギー・グラント(Assistant Professor Energy Grants)は除く)の受益者
・SNSFが資金供与するプロジェクトの協力者で、スイスの機関に雇用されている女性

今回の男女同権助成金は、メンタリング、指導、キャリア構築課程、ネットワーク構築のための会合およびその他のネットワーキング・イベントなどの費用に充当することはできるが、育児のような家族支援には使うことができない。

[JSTパリ事務所]