[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究省(MESR)
元記事公開日:
2014/03/18
抄訳記事公開日:
2014/05/01

第2回「CoSpace」会議: フランス宇宙業界の地位を強化する

2e réunion du CoSpace : renforcer les positions de la filière spatiale française

本文:

高等教育・研究省の2014年3月18日標記報道発表の概要は以下のとおり。

官民の宇宙業界関係者を共通の戦略の下に結集する目的で2013年に設置された「宇宙に関する国・産業界協議委員会」(CoSpace)の第2回会合がフィオラゾ高等教育・研究大臣を議長として2014年3月17日開催された。席上フィオラゾ大臣は次のように述べている。

「打ち上げロケットでも衛星でも国際競争に対処すべく、官民の宇宙業界関係者間で戦略協議の場を持つことは重要である。「CoSpace」の課題は、宇宙に関わる「フランス・チーム」を戦場に送り込んでフランスの主導権を強化することである。そのために業界、工業界、実行機関、支援機関、研究機関といった関係者全体を1つのロードマップ(2014年12月の次回ESA閣僚級会議など)の下に動員する。」

また今回の会合ではジャン=イブ・ルガル国立宇宙研究センター(CNES)理事長らが、次のようなテーマについて作業グループの成果を発表した。

・経済・市場の調査
(省略)
・技術の進化
技術や戦略において競争力を備えるべく、衛星、地球観測、通信に関する2つのセクターで技術ロードマップが作成された。「将来への投資」プログラムから一部資金支援を受ける電動推力、重要技術や新しいアイデアに関し他に依存しない欧州独自の産業の展開などである。
・宇宙の活用
下流部門の応用分野の開発(年1000億ドル強と見込まれる衛星測位を除く世界市場で)には、「Galileo」や「Copernicus」を早期成功に導く一連の施策、潜在的に輸出の可能性を有する特定の施策(海洋監視、農業など)への着手などが要求される。

フィオラゾ大臣は、結論として、2014年は12月のESA閣僚級会議の目標設定などで決定的な年になることに再度言及し、「CoSpace」に対して的を絞った行動計画や具体的なスケジュールにより、定められた第1次勧告の迅速な実施を要請した。

[DW編集局+JSTパリ事務所]