[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究省(MESR)
元記事公開日:
2014/04/09
抄訳記事公開日:
2014/05/16

国家研究戦略の策定プロセス

Processus d'élaboration de la stratégie nationale de recherche (S.N.R.)

本文:

高等教育・研究省の2014年4月9日標記報道発表の概要は以下のとおり。

国家研究戦略は3段階を経て策定される。現状分析、戦略的重点項目の特定、仕上げの3段階である。2013年秋に開始された国家研究戦略策定プロセスは、科学界、大学界、社会・経済界、全省庁との広範な協議に基づくものである。

[3段階の策定プロセス]

1) 現状分析(2013年秋~2014年1月)

国家研究戦略に関わる過去の文書を参考にしつつ以下の分析を行う。

・5大研究機関連盟(Alliances)および国立科学研究センター(CNRS)が提示する研究戦略
・主要協力相手国(独、英、米、日本、韓国、スウェーデン)の国家戦略
・その他の主要国家戦略。「34項目の産業再興計画」などがある。

2) 戦略的重点項目の策定(2014年1~4月)

・10項目の社会的主要課題の検討に科学界、産業界関係者を動員する。
・目的は各課題ごとに科学・技術上の重点項目をいくつか特定することであり、その際科学・技術の現状と挑むべき質的飛躍を考慮に入れる。さらに各課題ごとのこのような重点項目を出発点として、共通・横断的な一定数の重点項目を明示することである。

3) 国家研究戦略の仕上げ(2014年4~6月)

・国家研究戦略の主要方針を述べた典拠文書を作成し、それを「研究戦略会議(CSR)」に提出する。
・国家研究戦略のフォローアップおよび評価の制度を策定する。
・関係省庁、科学界、経済・社会の参画者に周知する。

[DW編集局+JSTパリ事務所]