[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2014/04/22
抄訳記事公開日:
2014/05/20

市民が知識を創造

Bürger schaffen Wissen

本文:

市民による本格的な研究が現実のものになりつつある。科学に関する市民参加プロジェクトの可能性を拡げるため連邦教育研究省(BMBF)は「 市民科学- Citizen Science – プラットフォーム」を設ける。これに関してBMBFは概略以下のような報道発表を行った。

研究を趣味としている人たちは、領域によっては大学や研究所のいわゆるプロの科学者よりも簡単に、容易にデータにアプローチできるため、専門家の研究を補助することも可能である。市民参加によるプロジェクトのテーマは多様で、市民は蚊、ブヨなどの多種にわたる小型の昆虫を収集したり、大都市周辺に棲息するハリネズミ、イノシシを観察したり、天体の調査分類を行う。BMBFは科学分野の市民参加プロジェクトの可能性を拡げるため、「市民が知識を創造する」という情報サイトを設けることになった。

„Citizen Science“ は科学に対する問題意識を高めるだろう。市民はデータを集めるだけでなく、多くのプロジェクトで専門家と直接コンタクトすることが可能になる。市民研究者は、科学者の研究活動の補完的な役割だけでなく、主体的に研究プロジェクトを進めていくことも期待されている。BMBFの資金負担によるこのプラットフォームは、「科学対話」イニシアティブの場とベルリン自然科学博物館で行われる。実際に会って話をするだけでなく、上記の情報サイトを通じて、市民研究者は専門家に直接質問することができる。また、同サイトには市民参加できる研究計画を検索する機能が実装されており、あらゆる年齢層の人々、個人でも学校のクラス単位でも参加が可能となっている。

[DW編集局]