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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 科技日報
- 元記事公開日:
- 2014/04/04
- 抄訳記事公開日:
- 2014/05/20
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中国大学卒業生の進路:北京大は4割弱が高等教育機関に、清華大学は4割強が国有企業に就職する
- 本文:
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教育部直属の大学75校は最近、「2013年に卒業した学生の就職状況報告」を各々発表した。科技日報は4月4日付で、その中から中国のトップ大学を代表する北京大学と清華大学の卒業生の就職・進学について分析して報道した。本記事でその概要をまとめる。
全体的には、中国で「史上最も就職難の年」と呼ばれる2013年にも、清華大と北京大は、それぞれ98.5%と97.44%という誇るべき進路決定率*を保った。具体的には、以下の通りである。
・学位別では、清華大は学部生98.1%、修士98.7%、博士99.1%、北京大は同97.4%、97.9%、96.5%が進路を決定している。
・学科別の進路決定率は、清華大は工学系98.6%、理学系95.7%、文科系99%、北京大(学部生)は工学系99%、理学系96.2%、人文学99.3%、社会学99.6%である。
・卒業生の中で、両校とも、学部生の大半(清華大は81.7%、北京大は69%)、院生の2割が進学を選んだ。うち、留学を選んだ者の比率は、清華大は17.5%(うち、71.8%が米国で留学)、北京大は14.5%である。
・就職先類別の割合では、清華大は国有企業と大学・研究機関がそれぞれ43.8%と24.5%で、1と2位を占める。北京大は大学と事業単位(政府系機関)がそれぞれ38.6%と31.8%で、1と2位を占めるが、三資企業(外国との合弁企業・合作企業及び外国の独資企業)と民間企業が2.1%と2.8%で、下位の1と2位にある。
・就職先地域別の割合では、両校とも、北京(清華大53.7%、北京大65.6%)、広東(同9.8%、3.8%)と上海(同6.9%、2.3%)が上位3位に並ぶ。また、広域的に見れば、大多数は経済が進んだ東部地域で就職した者が多く、中部・西部地域を選んだ者が僅か15%。
*進路決定率とは、卒業生に占める進路が決まった者(就職者+進学者)の割合である。 [JST北京事務所]