[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国宇宙庁
元記事公開日:
2014/04/30
抄訳記事公開日:
2014/05/28

英国の宇宙分野における将来的方向性 

Shaping the future of the UK space sector 

本文:

2014年4月30日、英国政府は、英国宇宙産業の将来的方向性を定める2つの新政策を発表した。概要は以下のとおり。

英国政府は、宇宙イノベーション・成長戦略(IGS):2014~2030年行動計画及び国家宇宙安全保障政策(NSSP)に基づき、2030年までに400億ポンド規模の英国宇宙産業を育成し、英国宇宙分野の資産を一貫したアプローチにより保護する計画を打ち出している。 デイビッド・ウィレッツ(David Willetts)ビジネス・イノベーション・技能省/大学・科学担当大臣は次のように述べている。

・宇宙部門は今後も繁栄し続け、英国の成長を推し進めるポテンシャルを持った8大技術の一つである。

・宇宙産業はすでに9万5,000人の正規雇用を支え、毎年91億ポンドの経済利益を生んでいる。したがって、成長行動計画に対する我々の取り組みは、その将来的成長を確保し、商業ベースの宇宙飛行を目的とした実行可能な英国宇宙基地の展開という高い目標を実現するための責任ある関与を示すものである。

[宇宙IGS行動計画に対する英国政府の対応]

政府は概してIGSによる提案をすべて歓迎してきた。輸出に対する今以上に強力な支援を約束し、宇宙活動の規制枠組みの改善に向けた今後の取り組みに同意したことに加え、政府のこの対応には(英国全土に広がる地方の活気に満ちた中小企業コミュニティの展開など)関連市場での新規ビジネスを創出・持続する方策も含まれている。

[国家宇宙安全保障政策]

国家宇宙安全保障政策では、英国の宇宙安全保障上の利益に対する一貫したアプローチが打ち出されている。その上で、宇宙業務やその可能性に及ぼす混乱のリスクに対する英国の抵抗力を高め、宇宙での国家安全保障上の利益を強化し、安全かつ安心な宇宙環境を推進し、産業界や学術界が科学を活用してビジネスのチャンスをつかめるようにする方策の概要が述べられている。

[DW編集局]