[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2014/05/06
抄訳記事公開日:
2014/05/29

水上科学館

Die Zukunft geht auf Tour

本文:

ヴァンカ連邦教育研究(BMBF)大臣はベルリンにおいてMS Jenny科学号の巡回展示の開会式を行った。これに関してBMBFは概略以下のような報道発表を行った。

同船は水上科学館ともいうべきもので、数か月かけてドイツとオーストリアの38都市に寄港する。デジタル技術が将来の生活にどのような影響をもたらすかを示す展示イベントだ。例えば、スマホ依存症に対して何ができるのか、iPadを用いた手術はどのように実施されるか、どうやってアプリでコウノトリの飛行ルートを調べるのか、インターネット利用者はどのようにして個人情報を守ることができるのかを知ることができる。

ヴァンカ大臣は式典に当たり、「今政権ほどデジタル化というテーマと正面から取り組んだことはない。連邦政府のデジタル・アジェンダでは、総合的かつ省庁横断的な政策基盤を整備していく方針だ。その中で教育と研究は中心的役割を果たす」と語り、このため連邦政府は州政府と共同で「デジタル学習」戦略を軌道にのせることもこの一環である、とした。

さらに、デジタル化という急激な技術の転換は多くの可能性をもたらす一方で、同時に不安や疑問も呼び起こす。「2014科学年‐デジタル社会」において、こうした問題に目を向け、未来を自分たちの手で築いていくために研究が重要である、と語った。

MS Jenny科学号の巡航は「2014科学年‐デジタル社会」の中心的な活動である。科学年はBMBFと対話における科学(WiD)の共同イニシアティブである。学界、経済界、各コミュニティなど多くのパートナーが独自の活動によってこれを支援している。

[DW編集局]