[本文]

国・地域名:
ロシア
元記事の言語:
英語
公開機関:
ロシア連邦政府
元記事公開日:
2014/05/10
抄訳記事公開日:
2014/05/29

原子力平和利用に伴う核・放射能の安全保障に関するロシア・ハンガリー間の協力協定の締結 に向けて

On Russia and Hungary entering into a cooperation agreement on nuclear and radiation safety with respect to the peaceful use of nuclear energy

本文:

本協定は、(ハンガリーの)パクシュ原子力発電所の1~4号棟の運用、改良、閉鎖のほか、同発電所でロシアの原子炉を使用する新規2基の発電棟の設計、建設、運用開始について、ロシアとの協力を促進すべくハンガリー側のイニシアチブにより準備中のものである。

原子力平和利用に伴う核・放射能の安全規制に係る協力協定締結を念頭に置いたハンガリー原子力省との協議に関するロシア連邦政府指令案は、ロシア連邦環境・技術・原子力監督庁(Rostekhnadzor)によって提出された。同指令案は、ロシアの原子力技術のイノベーション能力を高めその活用を推進する国家プログラム「原子力産業発展」の目的を満たす狙いがある。

これに先立つ4月19日、Rostekhnadzorは、「原子力施設建設をロシア側に依頼した諸外国における原子力平和利用に伴う核・放射能の安全保障・安全規制に関する国家的システム開発に対する協力」に係る政府決議案を発表した。概要は以下のとおり。

国際的慣例にしたがい、原子力技術の輸出国は、原子力施設建設の依頼主である相手国に対し、その相手国の原子力産業の国内インフラの展開を包括的に支援しなければならない。このインフラの重要な要素のひとつは、核・放射能の安全保障・安全規制システムである。

これまでRostekhnadzorは、原子力規制に係る諸外国のカウンターパート的な省庁機関に対するコンサルティング・サービス及び人材育成を行う権限を持っていなかった。同決議案によりRostekhnadzorは、外国の相手先に対し包括的支援を提供し、世界の原子力産業市場においてロシアの原子力技術を一層推進させることが可能になる。

(参考リソース: http://government.ru/en/docs/11792

[DW編集局]