[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2014/04/10
抄訳記事公開日:
2014/06/02

「科学評価及び科学研究公正国際シンポジウム」が北京で開催

“科学评估与科研诚信国际研讨会”在京召开

本文:

2014年04月10日付の「中国科学報」ネット版は「科学評価及び科学研究公正国際シンポジウム」が北京で開催されたと報じた。本記事ではその概要をまとめる。

国家の科学評価及び科学研究公正体制の建設を強化するため、2014年4月9日、国際科学会議科学行為における自由と責任委員会(ICSU Committee on Freedom and Responsibility in the conduct of Science Freedom)、中国科学技術協会、中国科学院及び中国国家自然科学基金委員会が主催した「科学評価及び科学研究公正国際シンポジウム」が北京で開催された。上記機構の代表及び大学、科学研究機構からの専門家30人余りが今回のシンポジウムに参加した。

会議は「速いスピードで発展している科学体系においての科学評価経験」、「科学評価が科学研究公正に対する影響」という2大テーマをめぐって展開し、陳章良中国科学協会副主席、張亜平中国科学院副院長及び楊衛中国国家自然科学基金委員会主任がそれぞれテーマ報告を行い、国際科学会議科学行為における自由と責任委員会のSydnes教授、Bullock教授、Sawyerr教授が会議の司会者を担当した。

陳章良氏は報告で、科学評価体制に対する研究を深め、科学道徳建設の問題を共に検討することは、社会の調和、科学事業の発展につながると強調した。張亜平氏は中国科学院の科学技術評価体制に言及した際、SCI(Science Citation Index)論文数が中国科学院研究所及び研究者を評価する重要な指標である一方、評価体制には限界があると指摘した。楊衛氏は近年の中国学界における不正行為を例に、学術研究における不正行為が不合理な科学技術評価体制と関わりがあると指摘した。

シンポジウムに参加した各機構は以下四つの議題をめぐって討論を展開した。
① 科学評価は科学及び科学研究の公正性を如何に促進するか。
② 大学の評価体制は科学研究を促進するか。
③ 全ての学科にふさわしい評価体制が存在するか。
④ 評価体制は科学研究における国際提携を促進することができるか。

国際科学会議科学行為における自由と責任委員会は関連議題について提案書を提出した。

[JST北京事務所]