欧州委員会は、2014年5月６日に標題の声明を発表した。以下にその概要をまとめる。
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欧州委員会は、本日、総額200億ユーロに及ぶ9つの官民及び官官研究パートナーシップがEU加盟国によって採択されたことを歓迎する。本パートナーシップは、すでに4月15日に欧州議会で承認されていた。投資予算のほとんどは、5つ（革新的な薬品、航空学、生体由来産業、水素・燃料電池、電子機器）の官民パートナーシップに向けられる予定だ。本決定は、これらのパートナーシップを開始するための道を開くもので、プロジェクトの最初の研究公募が7月9日に予定されている。EU加盟国は、更に20億ユーロに及ぶ鉄道輸送と航空交通管理に関するパートナーシップを数週間以内に正式に採択する予定となっている。

＜参考：主な6つの官民パートナーシップと名称と内容＞
以下の6つの官民パートナーシップは、Horizon 2020の優先順位に従って、欧州や世界が直面している喫緊の経済・社会・環境上の課題に焦点が当てられている。
・Innovative Medicines 2 （IMI2）：革新的薬品2
　新抗生物質のような次世代ワクチン・薬品・治療法の開発
・Fuel Cells and Hydrogen 2 （FCH2）：水素・燃料電池2
　輸送・産業・エネルギーの分野におけるクリーンかつ効率的な技術の利用拡大
・Clean Sky 2 （CS2）：クリーン・スカイ2
　二酸化炭素排出の著しく少ないよりクリーンで低騒音の航空機の開発
・Bio-based Industries （BBI）:生物由来産業
より環境負荷の少ない日用製品のための再生可能な自然資源と革新的な技術の活用
・Electronics （ECSEL） ：電子機器
欧州の電子機器製造能力の強化
・Shift2Rail: 鉄道へのシフト
より多くの乗客と貨物の鉄道輸送へのシフト

※ 上記パートナーシップについて詳細は以下の記事を参照のこと：
「研究イノベーションのパートナーシップへの投資」（2014年4月15日欧州委員会発表）
http://europa.eu/rapid/press-release_MEMO-14-289_en.htm

[DW編集局]