[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2014/04/10
抄訳記事公開日:
2014/06/03

電子・陽電子衝突実験で新粒子を発見

北京正负电子对撞实验发现新粒子

本文:

2014年04月10日付の「中国科学報」ネット版は電子・陽電子衝突実験で新粒子を発見したと報じた。本記事ではその概要をまとめる。

4月2日、「フィジカル・レビュー・レターズ」は正式的に中国科学院大学物理実験チームが主導する実験で新粒子が発見されたと発表した。チームメンバーは北京電子陽電子衝突型加速器におけるBESⅢ実験で得たデータを分析し、Zc(4025)の観測に成功した。昨年「Zc(3900)」と命名された共振構造が発見され、このほど新たに発見されたZc(4025)はZc(3900)と性質が非常に良く似ている。

Zc(3900)とZc(4025)の発見は、自然界に存在する非在来型の重粒子・中間子という新たな物質形態に対して、重要な実験の根拠を提供した。これは宇宙物質の最も基本的な構造に対する理解を深める上で、重要な科学的意義を持つ。

[JST北京事務所]