[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
独語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2014/05/09
抄訳記事公開日:
2014/06/04

アルツハイマー及びパーキンソン病に関する先端研究

Spitzenforschung zu Erkrankungen wie Alzheimer und Parkinson

本文:

ドイツ神経変性疾患センター(DZNE)が創立5周年を迎えた。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略以下のような報道発表を行った。

DZNEは2009年にヘルムホルツ研究センターの一研究所、同時にドイツ健康研究センターの一つとして設立され、今日5周年を迎えるにいたった。DZNEの目標は、ドイツにおける神経変性疾患研究分野の最高の専門家をナショナル・センターに結集することである。

ラッヘルBMBF政務次官は5周年に当たり、「目標は長い寿命だけでなく、同時に健康で自己決定のできる生活を送りながら、本当の生活の質を確保することである。BMBFはDZNEにパーキンソン病とアルツハイマー病に対する新しい診断、治療法の研究のため、7,000万ユーロを助成する。DZNEは欧州でも指導的かつ広く認められた神経変性疾患研究機関となっている」と強調した。

DZNEはアルツハイマー病、パーキンソン病等の神経変性疾患の基礎的メカニズムを研究している。健康な状態あるいは、罹患状態において分子的な基礎を解明し、発症及びその後の経過に関する理解を深め、リスク・ファクターを特定する。これは予防の向上に繋がり、早期の個別な診断や新たな治療法をもたらし、認知症を患う人間の生活の質を改善する支援策を策定することにもなる

DZNEは、2009年以降すでに1,400の論文が国際的に認められる専門誌に発表され、ベルリン、ボン、ドレスデン、ミュンヘン等9拠点で約750人の職員が協力している。総研究者数の1/3が外国人。

[DW編集局]