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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国防高等研究計画局(DARPA)
- 元記事公開日:
- 2014/04/24
- 抄訳記事公開日:
- 2014/06/04
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DARPA、上肢切断患者の触覚復元プログラムをスタート
- 本文:
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国防高等研究計画局(DARPA)は4月24日、上肢切断患者に対して固有受容感覚を再現させるプログラムを開始したと発表した。
生物技術局が新しく手掛ける「手の固有受容感覚とタッチインターフェイス(HAPTIX)」プログラムでは、切断患者の触覚を復元し、直感的で器用な動きが再現できるような人工装具を開発することで、物理的、精神的な喪失を癒すことを目指す。新しいプログラムはDARPAの画期的な人工装具開発プログラムと神経インターフェイス技術(RE-NET)プログラムから発展した技術に基づくもの。利用者の固有受容感覚と触覚を復元させることで、切断患者の8割が経験する幻肢痛を削減する効果があると見込まれる。このことから、DARPAはHAPTIX開発にあたり、心理学者、科学者、エンジニア、医療従事者を交えたチームを立ち上げ、電極、アルゴリズム、エレクトロニクス技術の研究に努める。また、同チームではHAPTIXシステムを活用することで、運動機能や感覚機能、心理状態、痛み、生活の質などといった分野に対してどのような影響があるかを検討する。同プログラムは自宅で12か月着用するHAPTIX人工装具システムを提供する。
[DW編集局]