[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2014/04/18
抄訳記事公開日:
2014/06/10

中国が災害救助に向け衛星を提供、国連憲章を履行

中国两卫星列为空间与重大灾害国际宪章值班卫星

本文:

2014年04月18日付の「中国科学報」ネット版は、中国が災害救助に向け衛星を提供し、国連憲章を履行すると報じた。本記事ではその概要をまとめる。

第31回国際災害チャーター(International Charter Space and Major Disasters)理事・執行事務局長会議が、4月14日から17日にかけて北京で開かれた。会議において、国際減災活動により多くのデータを提供するため、中国の技術試験衛星「実践9号A星」に継ぎ、地球観測衛星「高分1号」、気象衛星「風雲3号C星」が、中国の国連憲章担当衛星となった。

国際災害チャーターは1999年に、人道主義に基づく国際的な協力の強化を目的に提唱された。加盟機関から提供される衛星を利用し、重大な自然災害に見舞われた国と地域に対して無償で衛星データ・情報を提供し、災害観測・管理、緊急救助、災害後の再建に貢献する。世界全体では、洪水災害、地滑り、森林火災、地震、ハリケーンなど約500回の重大自然災害に衛星画像と技術的サポートが提供された。

中国は国際災害チャーターの要請に積極的に応じ、世界範囲で減災・災害救助に宇宙技術の支援を提供し、オーストラリアの森林火災、パキスタンの洪水、日本の地震・津波などに多くの衛星観測データを提供し、宇宙事業における中国の責任と義務を果たすこととしている。

[JST北京事務所]