[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国立宇宙研究センター(CNES)
- 元記事公開日:
- 2014/05/09
- 抄訳記事公開日:
- 2014/06/10
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暗号通信に衝撃を与える新アルゴリズム
- 本文:
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国立科学研究センター(CNRS)の2014年5月9日標記報道発表の概要は以下のとおり。
情報科学とその応用に関するロレーヌ研究室(CNRS/ロレーヌ大学/INRIA)およびパリ第6大学情報科学研究室(CNRS/UPMC)の研究者らは、現在使用されている数多くの暗号通信システムのセキュリティの基礎となっている数のアルゴリズム理論の「怪獣(graals)」の一つと考えられている離散対数問題の重要な部分をこのほど解決した。
その結果研究者らは上記問題の1変種のセキュリティを破壊する新しいアルゴリズムを考案したが、それでもこれは1976年から慎重に研究を重ねた結果である。この成果は国際暗号学会(IACR)のサイトやオープンアーカイブ「HAL」等で公表されている。
これまでセキュリティの保証が十分だと考えられていた複数の暗号通信システムが否定される可能性がある。まだ理論の段階ではあるが、この業績はチップカード、RFIDチップなどの暗号通信応用分野で反響を呼ぶことになる。
[DW編集局+JSTパリ事務所]