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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- 独語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2014/05/20
- 抄訳記事公開日:
- 2014/06/10
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「ドイツ奨学金」支給件数42%増加
- 本文:
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連邦統計庁は、2013年度の奨学金支給件数が前年度比42%増加したことを発表。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。
ドイツの大学は2013年度、19,740件の「ドイツ奨学金」を支給した。これは対前年度比5,844件、42%の増加となる。企業、財団、私人等の私的助成者が2013年度だけで約2,110万ユーロを拠出しており、最高奨学金月額300ユーロの場合、内訳として私的助成者が150ユーロを、残り半分を連邦が負担している。導入後3年にして「ドイツ奨学金」は連邦が助成する奨学金の1/3余りを占めることとなった。
ヴァンカBMBF大臣は「ドイツ奨学金は良好に発展を続けており、ドイツの大学にしっかりと根付いた。このプログラムが受け入れられていることを歓迎する」と述べた。例えばヘッセン州だけでも2013年度1,803件の奨学金を付与し、これは対前年度比79%のプラスとなっている。
同大臣は、「一連の展開は、とりわけ大学と助成者の絶えざる熱意によるものと感謝している。今や若い優秀人材の助成のための新しいネットワークが形成されている」と語った。また、社会的にそれほど教育に熱心でない層の家庭出身の学生にとって有用な仕組みであり、教育レベルの向上を振興するものである、と指摘した。
現在のところドイツの全大学の約7割が、所得に関係なく付与される「ドイツ奨学金」に参加している。これによって全国の大学生の90%が奨学金に応募する資格を有する。
[DW編集局]