[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2014/04/22
抄訳記事公開日:
2014/06/16

中国の高速列車、中国製チップを採用

中国高铁将用上“中国芯” 时速超600公里

本文:

2014年04月22日付の「中国科学報」ネット版は、中国の高速列車が中国製チップを採用すると報じた。本記事ではその概要をまとめる。

中国南車集団公司(以下、中国南車)の株洲拠点で建造された、中国初の8インチ絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT⋆)生産ラインが、このほど専門家の審査に合格し、今年6月に全面的に稼働を開始する予定となった。これは中国が海外の技術独占を打破し、高速列車の最も核心的な技術を把握したことを意味する。中国の高速列車は将来、「中国製チップ」を使用することになる。

中国南車が製造した高速列車は、独自に開発した8インチチップを採用し、試験において時速600キロ以上の速度を記録した。世界各国は高速鉄道技術の研究開発に力を入れ、2007年フランスの高速鉄道が時速570キロの世界最速記録を達成した。今年01月18日付の「中国科学報」のニュースによると、中国南車青島四方機車車輌公司は時速605キロの中国高速鉄道の試験速度を達成したという。中国南車は、同チップの技術研究、モジュール梱包試験、システム応用を実現した国内唯一の企業で、世界先進水準に達した。

⋆注:IGBTは自動制御と出力変換の基幹部品で、高速鉄道に代表される軌道交通装置や電力システム、産業用インバータ、風力発電、太陽エネルギー、電気自動車、家電などに広く使用されている。

[JST北京事務所]