連邦経済エネルギー（BMWi）省で、技術プログラム“Trusted Cloud“の年次大会が開かれる。経済界、アカデミア、政界の代表者がクラウド技術に関して議論し、革新的なクラウド技術がどのように中小企業で利用されることが可能なのか、具体的なプロジェクトに沿って示される。機能性、データ保護、セキュリティーなどの基準によるクラウド・サービスの判定、評価である。

カプファラーBMWi次官は、「クラウド・コンピューティングによって、これまで大企業のものとされてきた技術に中小企業も手を伸ばすことができる。これにより中小企業の競争力を強化することになる。しかし前提として重要なことは、クラウドにおいて企業のデータが安全に管理され、データ保護の基準が確保されていることである。クラウド・サービスのデータ保護認証制度に関する試験プロジェクトは大きく前進している。」と語った。

BMWi技術プログラム“Trusted Cloud“の目標は、革新的で、安全かつ法に則ったクラウド・コンピューティングのソリューションを開発、実証することである。36の企業、27の研究機関、その他4つの研究所が参加する14のプロジェクトで、工業、手工業、保健、公共セクター等のクラウド利用や技術と取り組んでいる。同プログラムは、連邦政府の科学技術基本政策「ハイテク戦略」ならびに情報通信技術戦略「ドイツ　デジタル2015」の中核的な施策である。

[DW編集局]