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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国防高等研究計画局(DARPA)
- 元記事公開日:
- 2014/05/21
- 抄訳記事公開日:
- 2014/06/25
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「DARPA Demo Day 2014 」のハイライトは米国の技術的優位性を維持・拡大する革新的取り組み
- 本文:
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国防高等研究計画局(DARPA)の2014年5月21日標記報道発表では、情報技術に焦点を絞ったペンタゴン最大のイベントにおいて、国家安全保障の流れを一変させる改善策推進プロジェクト100件以上が出展された旨伝えている。
本イベントでは4つのカテゴリーで29件のプログラムに注目が集まった。サイバー(ITシステムの安全性とセキュリティを維持する方法)、ビッグデータ(大規模情報の利用を促進する手段)、言語(外国語環境における戦闘員のより効率的なコミュニケーションを支援する翻訳技術等)、戦闘員アプリケーション(補綴技術革新プログラムなど国防総省にとって関心の高い新たな取り組み)の4カテゴリーである。
注目を集めるプログラムの中には次のようなものがある。
・「DARPA Cyber Grand Challenge (CGC)」: 今夏開始予定のプログラムで、完全自動ネットワーク防御システムの試験としては初めての選抜競技となる。このコンペティションの狙いは増大するサイバー脅威に対してITセキュリティの迅速性、規模、効果を大幅に高めることである。
・「High-Assurance Cyber Military Systems (HACMS)」: 本プログラムにはネットワーク組み込みのITシステムをサイバー攻撃から守る狙いがある。そのために、所定の方法に従ってソフトウェアを作成し、作成したコードが安全で意図したとおりに作動することを確認する半自動システムを作成する。
・「Big Mechanism」: 本プログラムでは複雑系を支配する原因と結果を明らかにする自動化技術を開発することで、最先端のビッグデータ分析論を越えることを狙う。本プログラムでは当初の努力をがん経路に関連する研究に充てる計画である。
・「Memex 」: 本プログラムでは次世代検索技術を開発し、パブリック・ドメイン検索結果の発掘、編成、提示方法の変革を狙う。
・「Broad Operational Language Translation (BOLT)」: 本プログラムでは、オンラインおよび直接対話のコミュニケーションに共通した非公式の文章や音声に適用可能な自動翻訳・言語解析に関する新技術開発を狙う。
[DW編集局]