[本文]

国・地域名:
オランダ
元記事の言語:
英語
公開機関:
オランダ科学研究機構(NWO)
元記事公開日:
2014/03/26
抄訳記事公開日:
2014/06/25

新たな研究評価要綱

Science organisations present new evaluation protocol for research

本文:

オランダ科学研究機構(NWO)の2014年3月26日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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オランダ王立芸術科学アカデミー(KNAW)、オランダ科学研究機構(NWO)およびオランダ大学協会(VSNU)は、新たな2015-2021年評価実施要綱(Standard Evaluation Protocol:SEP)をイェット・ビュッセマーケル教育・文化・科学相に提出した。この新しい評価実施要綱では、研究者の作業の質の重要性が強調されており、「生産性」は独立した評価基準としては除外されている。また今回のSEPは、科学研究の社会的関連性と科学的完全性の両面に一層の注意を払うことを要求するものとなっている。この要綱は、オランダの大学、および/またはNWOとKNAWの他の研究機関で実施されるすべての研究に適用される。

オランダの大学、ならびにNWOとKNAWの研究機関における研究の質は、6年に一度評価される。この評価は、専門家および同業者で構成される国際パネルによる研究視察の際に実施されることになっており、そのための基準と手順が、評価実施要綱に記されている。KNAW、NWOおよびVSNUが今回この要綱を見直したのは、現在の科学界と社会からの要求に対して、より的確に対応するためである。

評価基準の数は、4つから3つに削減されている。新しいSEPで設けられた3つの評価基準は、(1)科学的な質、(2)社会的関連性および(3)実行可能性である。従前のSEPにあった「生産性」という基準は除外された。今回の見直しにより、多くの研究分野において成果の発表を迫るプレッシャーが過大になっているという、現在の批判も考慮されるかたちとなった。また、個別の評価基準としての生産性を除外したことは、「必ずしも多いほど良いわけではない」ことを示す明確なメッセージでもある。

[JSTパリ事務所]