[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国民教育・高等教育・研究省(MENESR)
元記事公開日:
2014/05/27
抄訳記事公開日:
2014/06/26

欧州競争力会議: 将来に備える

Conseil Compétitivité à Bruxelles : préparer l'avenir

本文:

国民教育・高等教育・研究省の2014年5月27日標記報道発表によると、フィオラゾ高等教育・研究担当大臣は競争力会議出席のためブリュッセルに赴いた。報道の概要は以下のとおり。

欧州議会選挙の結果を踏まえてフィオラゾ大臣は、競争力会議において、欧州の将来に備える目的で共通戦略プロジェクトを推進するというフランスの意志を再確認することにした。知識、イノベーション、進歩、雇用、青少年の支えとなる一つの欧州の将来に備えることである。
本会議では次の諸点が議題となった。

[宇宙政策]

2014年12月の閣僚会合の準備の一環として本会議では、EUの施策(地球観測用のGaliléoやCopernicusなど)と、欧州宇宙機関(ESA)が取り組む施策(打ち上げロケット、観測・通信衛星など)との間の調整および補強に賛意を表明した。フィオラゾ大臣は政治的、科学的、経済的な主権の意味で欧州にとってこのセクターが重要であることを強調した。フランスはドイツと並ぶこの分野の主役として、40年前から大企業、中小企業のいずれでも産業の育成、多様な雇用の創出を展開してきた。

[研究基盤整備]

ロードマップである研究基盤整備のための欧州戦略フォーラム(ESFRI)の実施が議題となった。会議では、基盤整備に特化して次期プロジェクト公募に使用される基金の一部は3件の重点基盤整備に当てられるべきことを確認した。ESS(欧州の次世代中性子発生施設)、 ELIXIR(欧州バイオ情報基盤整備計画)、EPOS(欧州プレート観測システム)の3件である。EPOSはフランスが主導権を握ることを期待している。

[科学・技術・イノベーションに関する欧州・地中海パートナーシップ]

会議では、欧州・地中海地域のパートナー間で研究・イノベーションでの関係強化を目的とした、官民協力関係の創設を議論した。このような協力関係は、大型の研究枠組プログラム「Horizon 2020」を通して、医療、水資源利用、環境、エネルギーなど主要課題について地中海諸国が実施する研究の支援を可能にする。

[DW編集局+JSTパリ事務所]