[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
元記事公開日:
2014/06/12
抄訳記事公開日:
2014/06/27

原子力設備の輸出信用保証停止

Gabriel: Keine Hermesdeckungen mehr für Nuklearanlagen im Ausland

本文:

連邦経済エネルギー(BMWi)省のイニシアティブにより連邦政府は、原則として原子力発電設備に対する輸出信用保証は今後行わないことを決定した。これに関してBMWiは概略下記のような報道発表を行った。

連邦政府は、今後原子力発電設備に対する対外的な輸出信用保証は行わないことを決定した。これは新建設分に限らず、既存の設備についても適用される。この決定は連邦政府のエネルギー転換への強い姿勢を国際的にアピールすることと、海外の原子力安全性の強化に資することを示している。ガブリエルBMWi大臣は、「ドイツは原子力エネルギーに別れを告げた。何故ならばそれはコントロール不可能な、大きなリスクと結びついているからである。このリスクは外国においても同じく存在している。そのため、海外の原子力発電施設を将来輸出信用保証の対象としないことは当然である」と語った。

原子力領域における輸出信用保証は、将来的に例外的領域、即ち現存する原子力設備の安全性向上、設備の廃止、撤去のための輸送や作業などに限定される。また原則として、商用電力生産と関係しない研究炉や核医学設備等の輸出に関しても例外扱いとなる。

[DW編集局]