[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
フランス科学アカデミー
元記事公開日:
2014/06/04
抄訳記事公開日:
2014/07/03

生物学におけるフランスの先端的研究: 2014年アクサ・科学アカデミー賞を若手6名が受賞

Les grandes avancées françaises en biologie présentées par leurs auteurs

本文:

フランス科学アカデミーの2014年6月4日標記報道発表の概要は以下のとおり。

科学アカデミーとアクサ基金とによって2010年に設立されたアクサ・科学アカデミー賞では、毎年アクサ基金から研究に対して15,000ユーロの助成金が授与される。2014年は6名の若手研究者が受賞した。この6名の受賞者は生物学の3つの分野のアカデミー会員からなる選考委員会によって80名以上の候補者の中から選抜された。

現象(がん、肥満性糖尿病、誤った食事療法に関連する肥満症、抗生物質に対する細菌の耐性等)の進化を妨げたり、逆に促進したりするメカニズムの解明を前進させることで、2014年アクサ・科学アカデミー賞の受賞者は、今年もまた環境、公衆衛生(診断テスト、食品規制、気候変動の影響のモデル化など)に前途有望な道筋を開いた。受賞者6名の発表テーマは次のとおり。

・抗生物質に対する細菌の耐性における鉄の役割
・細胞移動: 細胞を転回させることのできる抑制物質「Arpin」の発見
・損傷を受けた原形質膜の修復
・脳による栄養分の知覚と摂食制御
・腸の微生物叢によって開始される腸管神経・脳間の対話
・生物学的侵入(外来種侵入)に対する気候変動の影響

[DW編集局+JSTパリ事務所]