[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2014/06/18
抄訳記事公開日:
2014/07/04

大学の国際化

Wie aus Hochschulen internationale Orte wurden

本文:

欧州のボローニャ宣言が15周年を迎えるに当たり、連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

1999年6月19日、欧州30か国がイタリアの大学都市ボローニャで、いわゆる「ボローニャ宣言」に調印した。その後、アイスランドからカザフスタンまで欧州大学圏として加盟国47か国を包括するに至った。欧州の大学改革は各国の大学システムの大きな変革へとつながった。ドイツは、本宣言から始まった欧州における高等教育システムの改革に関するプロセスに当初から活発に協力してきた。ヴァンカBMBF大臣は、「過去15年、ドイツの大学は大きな業績を上げてきた。バチェラー(学士)とマスター(修士)は、今日ドイツの教育制度にしっかりと根付いた。しかし、まだ多くの問題が存在しており、これを幅広くとりあげ、語らなければならない」と語った。

欧州の大学改革は、学生による国際間の移動に如実に表れている。ドイツでは、大学卒業生5人に1人が外国留学をするとういう、欧州の移動目標値を既に達成しており、現状は学士取得者の1/3が外国留学をしている。

また同大臣は、「ボローニャ・プロセスによって、教育を通じて国際的な生活や経験を得ることにつながった。大学は国際化し、学生が将来グローバルに働くための準備を可能にしている」と明言した。

現在、バチェラー終了者の多くが更なる資格(普通はマスター・コース)を求めているが、バチェラー終了でもすぐに職業生活をスタートさせることもできている。バチェラー卒業生の失業は稀であり、その資格に見合った雇用がなされている。ヴァンカ大臣は、「大卒者は経済界で歓迎されている。しかし、経済界は彼らに対して常に、多くのキャリアの可能性がまだあることを明確にすることも重要である」と語った。

[DW編集局]