[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立保健医学研究所(INSERM)
元記事公開日:
2014/06/11
抄訳記事公開日:
2014/07/04

国立保健医学研究所(INSERM)新理事長にイブ・レヴィ氏

Yves Lévy, nouveau Président-directeur général de l’Inserm

本文:

国立保健医学研究所(INSERM)の2014年6月11日標記報道発表によると、INSERMの新理事長にイブ・レヴィ氏がこのほどの閣議で任命された。報道の概要は以下のとおり。

イブ・レヴィ教授は医師で免疫学の専門家である。同氏はまた研究者でもあり、その研究活動は免疫系とその病理の展開の理解に向けられている。またHIV、一部の免疫不全、感染症による感染対策として、免疫療法やワクチン接種の臨床試験約12件を国内および国際的に統括・推進した。氏の研究経歴には必ず基礎研究と臨床研究の協力がある。

1985年以降INSERMの複数の研究ユニットで相次いで仕事をしている。
2006年には国立研究機構(ANR)のエイズ・ウィルス性肝炎に関するワクチン・プログラムの研究ディレクタとなり、2011年には「将来への投資」プログラムの一環でLABEX「ワクチン研究所」を立ち上げた。
2010~2012年はパリ大学東・クレテイユ校医学部副学部長、その後高等教育・研究大臣付の特別顧問となる。56歳。

イブ・レヴィ氏はINSERM理事長就任に当たり、今後数年の次の4つの目標を定めた。

・極めてハイレベルの基礎研究を維持する。
・国際的に卓越した水準で、生命・保健科学に関係する技術を活用する。
・公衆衛生および公衆の判断支援に関わる確たる国家政策の策定に貢献する。
・患者団体との関係を強化し、科学的素養の適切な普及に尽力する。

この方針は生物医学研究の多様な領域間の障壁を除去し、特に生命・保健科学研究連盟(AVIESAN)の枠組における研究機関間の対話を促進するという従来からの不変の意志を踏まえたものである。

[DW編集局+JSTパリ事務所]