[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立衛生研究所(NIH)
元記事公開日:
2014/06/18
抄訳記事公開日:
2014/07/08

NIHとNSF、生物医学研究の企業化促進のため協力

NIH and NSF collaborate to accelerate biomedical research innovations into the marketplace

本文:

国立科学財団(NSF)と国立衛生研究所 (NIH)は6 月18日、生物医学分野の技術革新の実用化を加速する事を目的に、NSFの「NSF Innovation Corps (I-Corps)」プログラムを応用し、NIHから研究助成を受けている研究者を対象に、科学的発見の商業化の可能性を評価するトレーニング等を実施する「I-Corps at NIH」プログラムを開始する事を発表した。

「I-Corps at NIH」 は、NSF の「I-Corps」を生物医学研究に適する様に内容を調整した試験的プログラムである。NIHの本プログラムに参画する各研究所(下記)から中小企業革新研究と中小企業技術移転 (SBIR/STTR) のPhase Iの助成金を得ている研究者や企業経営者が本プログラムへ申請できる。

「I-Corps Teamsカリキュラム」では、経験豊富でビジネスに精通した指導者「I-Corpsインストラクター」の元で、連邦政府の助成金で研究を行っている研究チームが潜在市場を探索する9週間の短期集中講座である。「I-Corpsインストラクター」は、科学者や技術者にも受け容れやすい科学的手法を用いた顧客探索を指導する。「I-Corpsインストラクター」は通常幅広い専門性を持つが、「I-Corps at NIH」の場合は生物医学分野のビジネス経験者が指導者となる。

今日まで300を超えるチーム(1チーム3人で構成)がNSF I-Corpsによるトレーニングを受けており、これにはエネルギー省高等研究計画局(ARPA-E)によって支援されているチームも含まれる。今回24チームが「I-Corps at NIH」による支援を受ける。

NIH傘下の、国立ガン研究所(NCI) 、国立心肺血液研究所(NHLBI)、国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)、 国立先進トランスレーショナル科学センター(NCATS)が、本プログラムに参画している。

[JSTワシントン事務所]