[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2014/06/04
抄訳記事公開日:
2014/07/10

習近平主席:エンジニアリングのパワーが世界を変える

习近平:工学科技是改变世界重要力量

本文:

2014年06月04日付の「中国科学報」ネット版は、「エンジニアリングのパワーが世界を変える」と習近平主席が語ったと報じた。本記事ではその概要をまとめる。

中国の習近平国家主席は6月3日、人民大会堂で開催される2014年国際エンジニアリング大会に出席し、「エンジニアリングの力で人類に幸福をもたらし、未来を創造できるように努力しよう」と題する基調演説を発表した。習主席は、エンジニアリングが世界を変えるパワーであり、エンジニアリングを発展させるのが、グロバール課題と持続可能な発展からの要請であると強調し、国内外のエンジニアリング専門家・学者が協力を強化し、共に人類社会の進歩に更なる貢献をするべきだと呼びかけている。

習主席は、「エンジニアリングは人類の生存と深く関わっているもので、その進化によって人類の文明が発展させられてきた。新中国成立から60年余り、特に改革開放から30年余りの間に、中国の経済と社会は急速に発展してきた。この中で、エンジニアリングの進歩がその原動力として大きな役割を果たしている」と述べた。

習主席は情報技術、バイオテクノロジー、新エネルギー技術、新材料技術等の融合は、新たな技術革命と産業変革をもたらし、エンジニアリングの進化は人類社会の発展における重要なエンジンとなると表明した。また、習主席は、「人類の素晴らしい未来を共に切り開くという願いは、エンジニアリングの発展に力強く原動力を提供し、全世界のエンジニアは堅実にこの歴史的使命を果たすべく全力を尽くさなければならないと要求している」と述べた。

習主席は、中国が世界最大の発展途上国であり、科学技術によって生産力を向上させなければならない。また、「中国は4,200万人余りのエンジニア人材を有し、これは中国が未来を切り開くための最も貴重な資源である」と表明した。

習主席は「エンジニアリングにおいて最も重要なのが開放的な姿勢であり、エンジニアリングの国際的協力は人類文明の進歩を推進する重要な原動力である」と表明し、より広くエンジニアリング技術領域における国際協力を深化し、情報交換と人材育成を強化することによって共通の課題を解決し、共に発展することを実現しよう」と表明した。

中国工学院(CAE)、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)、国際工学アカデミー連合(CAETS)共催の2014年国際エンジニアリング大会は、6月2日から6月3日にかけて北京で開かれた。国務院の劉延東副総理、全国政治協商会議副主席・中国科学技術協会の韓啓徳主席、全国政治協商会議副主席・中国科学技術部の万鋼部長が会議に出席した。

[JST北京事務所]