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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2014/06/09
- 抄訳記事公開日:
- 2014/07/15
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習近平主席:断固として揺るぎなく革新、革新、再革新
- 本文:
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2014年06月09日付の「中国科学報」ネット版は、習近平主席が断固として揺るぎなく革新、革新、再革新と発言したと報じた。本記事ではその概要をまとめる。
中国科学院第17回院士(アカデミー会員)大会と中国工程(工学)院第12回院士大会が6月9日、北京人民大会堂で盛大に開幕した。中国共産党中央委員会総書記・国家主席・中央軍事委員会主席習近平氏が会議に出席し、重要な演説を行った。
習主席は「中国の科学技術の発展方向は、革新、革新、再革新である。イノベーション駆動型発展戦略を実施するために、最も根本的なことは、自主的革新能力を向上することで、最も問われていることは、古い体制による弊害の排除である。中国の特色ある自主的革新路線を断固として揺るぎなく堅持し、イノベーション型国家の建設ペースを加速させよう」と強調した。
中国共産党中央政治局常務委員・国務院総理李克強氏、中国共産党中央政治局常務委員・中央書記処書記劉雲山氏、中国共産党中央政治局常務委員・国務院副総理張高麗氏が会議に出席した。
習主席は、「中国科学院院士、中国工程院院士は中国科学技術界、工学技術界の傑出した代表であり、国宝で、人民の誇り、民族の栄誉でもある」と語り、また、「院士たちは中国の科学技術の進歩、経済の発展、国民の生活水準の向上等に重大な貢献を果たしてきた」と語った。また、習主席は次のように指摘した。
イノベーション駆動型発展戦略は一連の政策改革と関わっている。まずは、行政と市場の位置づけを明確にし、科学技術と経済をうまく結びつければ、産業構造のアップグレートが実現し、強い経済とよりよい国家建設がようやく出来るわけである。また、国家科学技術イノベーション戦略アーキテクチャの策定を慎重にしなければならず、資源配分基準の改革や産学連携の促進をし、イノベーションを担う各主体間のスムーズなコミュニケーションを確保し、効率の高い協力体系を構築する必要がある。更に、国家重点的産業におけるサプライチェーンごとのイノベーション、とりわけ資本チェーンを確保し、国家経済と国民の生活及び国民経済の将来に関わるコア技術を開発しなければならない。最後に、イノベーションを行うには、イノベーション人材や若手科学技術人材を育成を最優先にしなければならない。
中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議で出された院士制度の改革は、学術の方向性を際立たせ、院士の選出制度、年齢構造、待遇・定年退職制度等を改善し、数多くの院士の役割を明確に果たすものである。中国科学院、中国工程院は中国科学技術及び工学技術におけるトップレベルの研究機構であり、中国科学技術のシンクタンクでもある。両院(中国科学院・中国工程院)は院士をまとめ、経済社会及び科学技術の発展に関する全体的な問題をめぐって議論していただき、科学技術発展の意思決定をサポートしていくべきである。
中国科学院の白春礼院長は会議の司会を担当し、中国工程院の周済院長は開幕式の挨拶を行った。両院院士、党の中央委員会・国家機関の関連部門の責任者、北京に駐在する科学研究機構及び大学の代表1300人余りが会議に出席した。
[JST北京事務所]