[本文]
-
- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国家科学技術会議(NSTC)
- 元記事公開日:
- 2014/06/25
- 抄訳記事公開日:
- 2014/07/18
-
2011年国家ナノ技術イニシアティブの環境・保健・安全性研究戦略の協調実施に関する進捗報告
- 本文:
-
政府の国家ナノテクノロジー・イニシアティブ(NNI)は2014年6月25日標記報告書を公表した。報告書の概要は以下の通り。
本報告はナノスケール科学・工学・技術小委員会のナノ技術環境・保健関連事項(NEHI)ワーキング・グループが作成したもので、2011年NNIの環境・保健・安全性(EHS)研究戦略の協調実施に関する進捗状況を示したものである。本戦略に記述された適応管理プロセスに沿って、NEHIワーキング・グループは多様な評価手段を使用してナノ技術関連EHS(ナノEHS)研究および連邦政府のナノEHS研究投資の現状把握に大きな進展を果たした。
各参加機関は、2011年NNI EHS研究戦略の実施に関連する進行中・完了・今後予定のEHS研究(2009~2012年度)の事例をNEHIワーキング・グループに報告した。
本報告書に記されたこれらの事例は、ナノ材料測定基盤、人への曝露調査、人の健康、環境リスク評価、リスク管理の方法、情報学・モデル化という2011年NNI EHS研究戦略の中核6領域すべてにおける幅広い活動を示している。全般的に見て、NEHI機関全体を通じての2011年NNI EHS戦略の協調実施で次のことが可能となった。
・多様な媒体における工学ナノ材料(ENMs)のライフサイクル全体を考慮した包括的測定ツールの開発
・主要なENMsに関する曝露評価データおよび職場曝露抑制戦略情報源の収集
・ENMsとヒトの生物学に関連する生理システムとの間の相互作用方式の理解増進
・様々な環境媒体、生物系においてライフサイクルの全期にわたるENMsの輸送・変換の評価向上
・ENMsおよびENMsを組み込んだナノ技術製品の着実なリスク評価・リスク管理の実践を確保する指針のほか、すべての関係者に対するリスクの特定、特徴把握、伝達の方法の策定
・ナノ情報共同基盤の構築向けた、ナノ技術のデータ品質、モデル化、シミュレーション能力向上のための協調努力 [DW編集局]